私もこのような思いを抱える人間の1人です。
学生時代に培った根性で、社会に出てからも
一生懸命努力をしていました。
また、周りが期待する自分像になろうとしたり、
こうあるべき思考が強く、
完璧主義で、自分に厳しく、ストイックでした。
でも、仲間に恵まれたことで、励まし合い、
楽しい社会人生活を送ることができていました。
30代での転職を機に、
素晴らしい能力や知識を持った方々と
一緒に働く機会を得ることができたのですが、
その人達に比べて
私の強みや能力はないと感じてしまい、
自己肯定感が下がるばかり。
自分の思いはあるものの、
うまく言葉にして表現できない私は、
人前で発言することへの恐怖が加速。
すっかり自分らしさを見失ってしまい、
うつ病を発症したのでした。
そのため、会社を休職。
失った自信は取り戻せず、退職することに。
うつ病が回復していく過程で、
自分に向いていることは何なのか、
時間をかけて考えた上で、再就職しました。
しかしそこでも、待ち受けていたのは、
組織が期待するキャリアを持った使える人材。
使えないと思われたくない。
でも、30代半ばの私に飛んでくる言葉は、
「本当は知ってるんでしょ?」
「これぐらいわかるよね?」
「え?知らないの?」
このような言葉に、
私ってやっぱり価値のない人間なんだ。
という気持ちでいっぱいになり、
うつ病を再発したのでした。
もしかしたら、あのときの私は、
これ以上自分の悪い部分ばかりに
目を向けるのを避けたかったのかもしれません。